2020年04月22日(水)

木津温泉の歴史

全国に「緊急事態宣言」が発令されましたが 皆さん いかがお過ごしでしょうか この時期を乗り越えれば必ず暖かな春のような日が必ず訪れます。 もう少しの辛抱です。 希望を持っていきましょう。


コロナの一日も早い収束と もし ご家族 ご友人 知人の方で体調を崩されておられる方がおられましたら 一日も早いご快復を心からお祈りいたします。





私共も お客様が還って来られました時に  気持ちよくお過ごしいただけるようにと 
普段できないところの清掃や修繕等に取り組んでおります。
先日に棚を整理していましたら「大仏建立物語」の本を見つけました。

本の内容は奈良の大仏様がどのような理由で建てられたのかなど  建立に至るまでのお話が書かれています。 行基様はこの木津温泉を発見した方でもあり 大仏様の建立が行基様の晩年のお仕事でした。 気になって読んでみると 今の時代と重なる事柄があり驚いてしまいました。

本の中から抜粋しますと
天平4年 近畿地方一帯で 日照り 台風で農作物ができず
天平6年 近畿地方で大地震が続く
天平7年 中国からの伝染病(天然痘)が大流行し死者がはなはだしい数にのぼる
天平8~9年 日照り 水害 天然痘が再びぶり返し死者いよいよ多し 日照り 地震 水害などの天変地変や伝染病 朝鮮新羅の反乱に聖武天皇は困り果てていました。


「このような時こそ 御仏のお力を借りてお守りいただこう」と聖武天皇は考え 僧侶でありながら土木の技術もあり 民衆に慕われていた行基様に協力を求め 天皇と民衆の思いが一つになって大仏様が建立されたのです。

御仏は姿かたちはありませんが(見えませんが) 御仏の存在を信じていたのですね。

医学 気象 土木技術 何一つとっても今の時代と違いますから 当時の人々の苦悩はとても大変であっただろうと思います。

行基様が この木津の土地に立ち寄られた時も 疫病で多くの民が苦しんでおり
(疫病=皮膚病であったと思いますが) 行基様が この温泉で治療して直したと言われています。


本当に困ったときは「神 仏に祈る」ということは昔も今も変わりありません。 世界の国々が一日も早く平和を取り戻せるようにと 私も心から祈りたいと思います。


そして 行基様から託されたこの木津のお湯が 皆様の心と体を癒すことのお役になれば嬉しく思います。